手足のほてり(火照り)、熱感②

全身の筋肉・筋膜は、表面的に直接は関係がなさそうな筋肉同士でも、互いに機能的には繋がっていたりします。

例えば 右のスネの筋肉と、左の肩の周辺の筋肉が、筋膜の連鎖を通じて互いに引っ張たり or 引っ張られたりしています。

筋肉・筋膜を通じて、互いに影響を与えあっている関係上、例えば右膝周辺の筋肉が正常になれば、その影響の分は一見すると関係が無さそうな左肩も、右ひざの影響の分は変化改善します。

そのような筋肉同士の関係性が、上下・左右・斜め・前後と近い筋肉同士または、遠い筋肉同士が引っ張り合い、縦横無尽に全身の筋肉が引っ張り合い、がんじがらめになっている状態に皆さん成っています。

筋肉A→筋肉Bと矢印の方向へ筋肉の牽引がかかっているとします。

すると、「気」というか、生体エネルギーというか、体内の熱とでも言いましょうか、それらも矢印の方向へ動かされる。という傾向が起きてきます。

筋膜・骨膜の歪みが、有る方向へ強く働いていると、体内の熱、いわゆる「気」の流れも、筋膜のけん引方向へと引っ張られていきます。

その方向性が、背中に集中していれば、「背中だけが熱い」首に集中していれば、「首だけが熱い」頭に向かって集中していれば、「頭がのぼせる」などが発生してしまう事があります。

たとえ、更年期にさしかかた頃、全身が冷え性なのに、足だけは冬でも裸足で布団から出して寝ないと寝れない。という方は、稀にいらっしゃいます。(更年期に限りません・・。)

そういう方は、足に向かって筋膜・骨膜のテンションの方向性が過度に集中してしまった結果です。(其れが原因の全てではありません)

体内には、人体の熱が収まるべき所というものがあります。全身の「膜」の引っ張り合いのアンバランスによって、熱エネルギーまで余計に1か所に引っ張られてしまいます。

「体内(体外)の熱が収まるべき所に収まらず、本来「熱」が溜まるべきではない部位に熱感(気)が過剰に溜まる事で、更年期の不自然な熱感(火照り、のぼせ)を実感してしまいます。

筋肉、骨膜だけでは説明しきれない部分もあります。今度は鍼灸などの理論から、のぼせ・不自然な熱感の原因を探ります。

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